
Trelloには、製品の機能を強化するためのPower-Upが多数含まれています。これらのPower-Upはシンプルなものから非常に複雑なものまで様々ですが、ほぼすべてにメリットがあります。
Jira経由でTrelloに追加されたPower-Upの一つは、作業分解図(WBS)に焦点を当てています。これは、スコープ、コスト、スケジュールのベースラインを統合し、すべてのプロジェクト計画の整合性を確保するツールです。このPower-UpはBigPictureと呼ばれ、チームリーダーがWBSを管理し、マイルストーン、マーカー、クリティカルパス、進捗状況、さらにはカスタムビューを使用して選択したデータをフィルタリングおよび表示することで、プロジェクトのステータスを一目で評価できるようになります。
参照: 採用キット: プロジェクトマネージャー (TechRepublic Premium)
BigPictureはTrelloカードをタスクとして表示し、WBSパネルと共にガントチャート上で割り当てることができます。BigPictureには他にも以下の機能があります。
- ドラッグ&ドロップでタスクをスケジュール
- オートメーション
- 高度な作業分解構造
- 依存関係リンクを使用してリンクされたタスク
- カスタマイズ可能なビュー
- 人工タスクによる新しいタスク
- カードの分類と表示
BigPictureは、強化版のガントチャートだと考えています。チャート上の各項目の表示方法や管理方法を、より細かく制御できます。WBS(作業分解図)でプロジェクト管理をしたいなら、BigPictureはまさに必要なTrelloのパワーアップツールです。
TrelloにBigPictureをインストールするために必要なもの
必要なのは有効なTrelloアカウントだけです。Power-Upはすべてのユーザーが無料で利用できるため、無料プランと有料プランのどちらでもご利用いただけます。それでは、アカウントを強化しましょう。
BigPicture Power-Upのインストール方法
BigPictureのインストールは非常に簡単です。まず、Trelloアカウントにログインしてください。アプリはWeb版とデスクトップ版のどちらでもご利用いただけます。ここではPop!_OS Linuxで動作するデスクトップアプリを使って説明しますが、インストール手順はOSに関わらず同じです。
BigPictureはボードごとに追加されることに注意してください。複数のボードを使用する場合は、Power-Upを個別に追加する必要があります。
Trello にログインしたら、使用したいボードに移動し、ウィンドウの上部近くにある Power-Ups ボタンをクリックします (図 A )。
図A

Power-UpsページでBigPictureを検索し、関連する「追加」ボタンをクリックします(図B)。インストールが完了したら、Power-Upsウィンドウを閉じてください。
図B

BigPictureの使い方
ボードに戻ると、BigPicture ボタンが表示されます (図 C )。
図C

BigPictureをクリックすると、Power-Upがビューの生成を開始します。BigPictureを初めて開いた場合、ビューが表示されるまでに少し時間がかかることがあります。初回の起動後も、BigPictureがデータのレンダリングに数秒かかりますが、これは正常な動作です。
BigPicture が最終的に表示されると、いくつかの追加機能を備えたガント チャートが表示されます (図 D )。
図D

タスクにカーソルを合わせると、3つのボタンからなるメニューが表示されます。このメニューをクリックするとポップアップ(図E)が表示され、タスクモードを自動、手動、ロックの間で切り替えられるほか、マイルストーンタスクと通常タスクを切り替えたり、タスクの並び替えを調整したりできます。
図E

左側のペインでタスクをドラッグ アンド ドロップし、右側のペインでタイムラインをドラッグして日付を変更することもできます。
[表示] ドロップダウン (図 F ) をクリックすると、基本情報、すべての列、時間追跡を含むようにパースペクティブを変更したり、コンパクト、標準、ワイドの間でレイアウトを変更したり、タスク構造、マーカー、クリティカル パスを表示したり、ラベルごとに色分けしたり、スマート ラベリングを有効にしたりできます。
図F

「データ」ドロップダウン(図G)をクリックすると、すべてのタスクを整理、グループ化、展開、折りたたみ、再同期、モード変更することができます。利用可能なタスクモードは、自動、手動、ロックです。
図G

鉛筆アイコン (図 H ) をクリックすると、タスクを上下に移動したり、右または左にインデントしたり、削除したりすることもできます。
図H

タスクをクリックすると、新しいウィンドウが開き、そのタスクを編集できるようになります。BigPictureウィンドウの右上隅にある歯車アイコンをクリックすると、「一般」タブでプログラムリーダーを変更したり、「BigPicture」のオーナーを変更したり、「スコープ定義」タブでボードを追加または削除したりできます(図I)。
図I

結論
Trello BigPicture Power-Up の使い方は以上です。ガントチャートやWBS手法を好む方なら、このPower-UpはTrelloで必須と言えるでしょう。ぜひお試しください。プロジェクトの全体像をより簡単に把握できるようになります。
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