
VS Codeは、世界で最も人気のあるオープンソースIDEの一つです。多数の言語に対応し、非常に使いやすく、Linux、macOS、Windowsで利用できます。このアプリのもう一つの優れた点は、コンテナの操作など、様々な機能を追加する豊富な拡張機能が含まれていることです。
Docker 拡張機能を使用すると、コンテナの作成、イメージのビルド、アプリのデプロイなどを行うことができます。
Pop!_OS LinuxでVS Codeを使って、それを実現する方法をご紹介します。Dockerがインストールされているプラットフォームであれば、どのプラットフォームでも実行できます。ここでは、私が使用しているUbuntuベースのOSにVS CodeとDockerをインストールする手順を解説します。異なるプラットフォームをご利用の場合は、インストール手順を適宜変更する必要があります。
参照: 採用キット: バックエンド開発者 (TechRepublic Premium)
Dockerをデプロイするために必要なもの
VS Code で Docker を使い始めるには、両方をサポートするオペレーティング システムの実行中のインスタンスと、管理者権限を持つユーザーが必要です。
Dockerのインストール方法
まず最初に Docker をインストールします。
必要な GPG キーをダウンロードしてインストールします。
curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo gpg --dearmor -o /usr/share/keyrings/docker-archive-keyring.gpg
次に、公式 Docker リポジトリを追加します。
echo "deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/docker-archive-keyring.gpg] https://download.docker.com/linux/ubuntu $(lsb_release -cs) stable" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null
必要な依存関係をインストールします。
sudo apt-get install apt-transport-https ca-certificates curl gnupg lsb-release -y
最後に、Docker エンジンの最新バージョンをインストールします。
sudo apt-get update
sudo apt-get install docker-ce docker-ce-cli containerd.io -y
インストールが完了したら、次のコマンドでユーザーを docker グループに追加します。
sudo usermod -aG docker $USER
変更を有効にするには、ログアウトして再度ログインしてください。
VS Codeのインストール方法
VS Code をインストールするには、公式ダウンロード ページにアクセスし、ターミナルを開いて次のコマンドを実行します。
sudo dpkg -i ~/Downloads/code*.deb
インストールが完了したら、デスクトップ メニューから VS Code を開きます。
Docker拡張機能のインストール方法
VS Code を初めて起動すると、Docker がインストールされていることが検出され、Docker 拡張機能をインストールするかどうか尋ねられます。インストールされていれば「インストール」をクリックすれば完了です。インストールされていない場合は、VS Code ウィンドウの左下にある歯車アイコンをクリックし、検索フィールドに「Docker」と入力します。Docker 拡張機能が表示されたら、関連する「インストール」ボタンをクリックします(図 A)。
図A

拡張機能がインストールされると、すでに作成したコンテナー、イメージ、レジストリが左側のペインに表示されます。
コンテナをデプロイする方法
VS Codeウィンドウで、「ターミナル | 新しいターミナル」をクリックします。ターミナルウィンドウが開いたら、以下のコマンドでDockerコンテナをプルして実行してみましょう。
docker run -d -p 80:80 docker/getting-started
ポート 80 がすでに使用されている場合は、次のコマンドで外部ポート 8080 にデプロイできます。
docker run -d -p 8080:80 docker/getting-started
コンテナがデプロイされると、「CONTAINERS」セクションにリストされます。このエントリを右クリックすると、「ログの表示」、「シェルのアタッチ」、「Visual Studio Code のアタッチ」、「検査」、「ブラウザーで開く」、「停止」、「再起動」、「削除」などのさまざまなアクションを実行できます(図B)。
図B

「CONTAINERS」の下の「Getting Started」コンテナーのエントリを展開すると、それらのファイルのいずれかを右クリックして VS Code で開き、編集することができます (図 C )。
図C

イメージをダウンロードして、そこからコンテナを実行したいとします。「IMAGES」セクションでイメージを右クリックし、「Run」をクリックします。
これにより、イメージに基づいて標準オプションでコンテナがデプロイされます。例えば、etherpadイメージの「実行」をクリックすると、VS Codeは次のコマンドを実行します。
docker run --rm -d -p 9001:9001/tcp etherpad/etherpad:latest
CONTAINERS の下で実行中の etherpad コンテナーがすぐに表示されるはずです。ここでエントリを右クリックし、[ブラウザーで開く] をクリックすると、現在実行中のコンテナーを体験できます。
これがVS Code内でコンテナをデプロイする手順のほぼ全てです。この2つのツールを組み合わせることでできることは実に多く、ここで紹介したのはほんの一部に過ぎません。しかし、コンテナを扱う際に従来のIDEを使いたいという方にとっては、この組み合わせはまさに理想的です。
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