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グレッグ・シュルツ
グレッグ・シュルツ
ご存知の通り、IBM/Lotusは最近、OpenOfficeをベースにしたSymphonyというオフィススイートをリリースしました。しかし、Symphonyという名前で知られるオフィススイートはこれが初めてではありません。
1985 年、DOS ベースのコンピュータが世界を席巻していた頃、Lotus Development Corporation という会社は、画期的な Lotus 1-2-3 スプレッドシート アプリケーションの成功を利用して、Symphony という新しい統合アプリケーション スイートを開発することを決定しました。
Symphony が発売されたとき、その価格は 695 ドルで、12 枚の 360K フロッピー ディスクで提供されました。
Lotus Symphony 3.0 について説明された当時のプロモーション資料:
Lotus Symphony 3.0は、あらゆるビジネスニーズに対応するソフトウェアパッケージです。完璧な調和のもとでビジネスを遂行できます。Symphony Release 3は、強力なスプレッドシート、ワードプロセッサ、グラフィック、コミュニケーション、データベースを、魅力的なグラフィカルウィンドウ環境に統合しています。Symphonyの各モジュールは、互いに連携して動作することで、優れた機能を発揮します。

DOS 用 Lotus Symphony 3.0
DOS 用 Lotus Symphony 3.0
このチュートリアルの冒頭で、Symphonyの5つの作業環境をそれぞれ紹介しました。SHEETはスプレッドシート、DOCはワードプロセッサ、GRAPHはグラフ作成アプリケーション、FORMはデータベースアプリケーション、COMMはモデム通信プログラムです。

DOS 用 Lotus Symphony 3.0
DOS 用 Lotus Symphony 3.0
各チュートリアルには、Symphonyの環境における機能の仕組みを説明するだけでなく、世界規模のスポーツイベントを企画している架空の企業を題材にした実践的なインタラクティブセクションも含まれていました。シンプルなASCIIグラフィックは、今日の基準からすると滑稽なほどです。

DOS 用 Lotus Symphony 3.0
DOS 用 Lotus Symphony 3.0
SymphonyはLotusの製品開発における進化の過程であり、Lotus 1-2-3をベースとしていたため、SHEETはSymphony 3.0の主力コンポーネントでした。そのため、Symphonyを起動するとデフォルトでSHEETが開かれる環境となりました。実際、スプレッドシートはSymphonyの心臓部であり、魂とも言えるものでした。

DOS 用 Lotus Symphony 3.0
DOS 用 Lotus Symphony 3.0
Symphonyインターフェースの最上部はコントロールパネルと呼ばれ、基本的にはメニューバーとツールバーを組み合わせたものでした。ここでは、[F9]キーを押すとサービスメニューが表示され、これはすべての環境に適用される一連のサブメニューとコマンドを含むユニバーサルメニューでした。

DOS 用 Lotus Symphony 3.0
DOS 用 Lotus Symphony 3.0
Symphonyが開発されていた当時、インターネットはまだ黎明期にあり、広く普及していませんでした。しかし、多くのオンラインサービスが存在し、モデムと通信アプリケーションがあれば、それらのサービスのサーバーに直接接続できました。Symphonyはビジネスツールとして位置付けられていたため、オンラインバンキングやオンライン株価情報へのアクセスは必須の機能でした。SymphonyのCOMMは、インターネット以前のオンラインサービスへの接続を可能にしたモデム通信プログラムでした。
COMM では、ヌル モデム ケーブルを使用して 2 台のコンピュータによるピアツーピア ネットワークを作成することもできました。
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