正直に言うと、Windows管理者の主な仕事の一つは、マシンを感染から守ることです。これは避けられないことです。エンドユーザーはファイルを開いたり、気取ったアプリをインストールしたり、アクセスすべきでないサイトにアクセスしたりします。こうした行為によってマシンは感染してしまいます。マシンが感染すると、適切なツールがなければ、敗北を喫することになるかもしれません。
しかし、マシンにインストールされているウイルス対策ツールだけでは不十分な場合があります。そんな時、USBドライブにツールが1つ(または複数)入っていると安心です。深刻なピンチから確実に救ってくれるツールを5つ見つけました。どれも持ち運び可能で、非常に役立ちます。
1: ClamWin ポータブル
ClamWin Portable(図A)は、上位版とほぼ同様の機能を備えています。無料のオープンソースで、マシンのウイルス駆除に優れています。ClamWinは検出率が高く、定義ファイルが頻繁に更新され、使いやすいグラフィカルインターフェースを備えています。ClamWinはリアルタイムスキャナーを提供していませんが、ポータブル版であれば問題ありません。これは私がいつも使っているポータブルウイルススキャンソフトウェアです。
図A

2: Sophos Anti-Rootkit ポータブル
Sophos Anti Rootkit Portable(図B)は、絶対に使わないでほしいと願うツールの一つですが、いずれ必ず必要になるツールです。Sophosは、特にポータブルアプリとして、ルートキットの検出に非常に優れています。ルートキットをスキャン、検出、削除し、無料でWindows XP、Vista、7に対応し、既存のウイルス対策ソフトと連携して動作します。スキャン対象のPCが使用中でも動作し、信頼性も高いことが確認できました。
図B

3: Emsisoft 緊急ツールキット
Emsisoft Emergency Toolkit(図C)は、PCを脅かす600万種類以上の脅威をスキャンし、除去できる強力なマルウェア除去ツールです。Emsisoft Emergency ToolkitにはGUI版とコマンドライン版の両方が用意されているため、GUI版に問題があってもマシンをスキャンできます。このツールキットには、マルウェアスキャナーだけでなく、HiJackFreeとBlitzBlankも含まれています。Emsisoftは無料ダウンロードを提供していますが、コンパイル済みのUSBメモリを購入することもできます。
図C

4: VIPREレスキュー
VIPRE Rescue(図D)は、マシンが深刻な感染に陥った場合に使用するツールです。VIPREはセーフモードで実行され、GUIツールを必要としません。実行ファイルをダブルクリックすると、コマンドウィンドウが開き、スキャナーが起動します(しかも超高速で動作します)。既にVIPREのフルバージョンをご利用の場合、マシンが深刻な感染に陥りVIPREが動作しなくなった場合でも、このツールを実行できます。
図D
5: スパイボット – サーチ&デストロイ ポータブル
Spybot – Search & Destroy Portable(図E)は、大人気の完全版Spybot Search & Destroyのポータブル版です。このマルウェア対策ツールは、フラッシュドライブから悪意のあるソフトウェアを効果的に検出・削除します。また、Spybotには、スキャン開始前にレジストリをバックアップできる独自の機能があります。万が一SpybotがPCのレジストリに悪影響を与えた場合でも、バックアップがあれば安全に復元できます。
図E

他の選択肢は?
ポータブルなウイルス対策ソフトやマルウェア対策ソフトの助けが必要になる時が来ることは、皆さんもご存知でしょう。これが仕事の大きな部分を占めるのは残念ですが、避けられないものです。これらのポータブルアプリをいくつか携帯して、常にこの厄介な脅威と戦うためのツールを備えておきましょう。
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