Windows 11でxcopyを使って定期的なファイルバックアップを作成する方法 - TechRepublic

Windows 11でxcopyを使って定期的なファイルバックアップを作成する方法 - TechRepublic
画像: Pexels

Microsoft Windows 11には、システムファイルのバックアップ機能やアプリケーションがいくつか含まれていますが、ユーザーが作成した重要なファイルやフォルダーをバックアップするための機能やアプリケーションはほとんどありません。これは主に、MicrosoftがユーザーにOneDriveやAzure内の他のクラウドアプリのメリットを活用してもらいたいと考えているためです。

しかし、クラウドに接続できず、重要なファイルをバックアップする必要がある場合はどうすればよいでしょうか?

参照: 暗号化、パスワード管理などを使ってメールを安全に保護する方法 (TechRepublic Premium)

何年も前、パソコンがDOSとコマンドラインインターフェースで動作していた頃、ユーザーはxcopyと呼ばれるファイルのコピー・移動アプリケーションを利用していました。このWindows以前のアプリケーションはWindows 11のコマンドライン構造でも利用可能ですが、現代のグラフィカルユーザーインターフェースの魅力によって、その動作の謎は多くの人にとって忘れ去られてしまいました。

xcopyの使い方

xcopy アプリケーションの目的は比較的シンプルです。ファイルやフォルダをある場所から別の場所にコピーまたは移動することです。最も基本的な xcopy コマンドでさえ、様々なパラメータやスイッチが用意されているため、複雑な操作が必要になります。xcopy コマンドの基本は、Microsoft Docs からの抜粋で説明されています。

xcopy <Source> [<Destination>] [/w] [/p] [/c] [/v] [/q] [/f] [/l] [/g] [/d [:MM-DD-YYYY]] [/u] [/i] [/s [/e]] [/t] [/k] [/r] [/h] [{/a | /m}] [/n] [/o] [/x] [/exclude:FileName1[+[FileName2]][+[FileName3]]] [{/y | /-y}] [/z] [/b] [/j]

ご覧のとおり、xcopy コマンドラインは、実行したい内容によって非常に複雑になる可能性があります。多くのITプロフェッショナルは、ファイルのバックアップコピーを作成し、より安全なストレージデバイスに移動できるDOSバッチファイルの作成スキルでキャリアを築いてきました。

サンプルのxcopyコマンドは、はるかにシンプルで分かりやすいものになります。Windows 11の標準ドキュメントフォルダ内のすべてのファイルとサブフォルダをUSBメモリにコピーするxcopyコマンドを作成します。

最初に乗り越えなければならないハードルは、ソースへのフルパスです。xcopyアプリは有効な入力にのみ反応するので、正確に入力する必要があります。

Windows エクスプローラーを開いてソース フォルダー (この例では、現在のユーザーのドキュメント フォルダー) に移動し、図 A に示すようにアドレス シーケンスを右クリックすると、パスをテキストとして Windows 11 クリップボードにコピーするオプションが表示されます。

図A

画像: Mark Kaelin/TechRepublic。

この例では、そのパスは次のようになります。

C:\Users\mark\Documents

宛先パスは、USB サムドライブ上の という名前のフォルダーになりますE:\Backup

Document フォルダとそこに含まれるすべてのファイルおよびサブフォルダをサムドライブにコピーするには、次のパラメータを使用します。

  • /s– ディレクトリとサブディレクトリをコピーします(空でない場合)。 を省略した場合/s、xcopy は単一のディレクトリ内で動作します。
  • /v– コピーされた各ファイルとフォルダーを検証します。
  • /a– アーカイブ属性が設定されたファイルをコピーします(アーカイブされたファイルがコピーされます)。

これらのパラメータを使用すると、xcopy コマンドは次のようになります。

xcopy C:\Users\mark\Documents E:\Backup /s /v /a

xcopyアプリを使用するには、Windows 11のデスクトップ検索ツールに「cmd」と入力し、検索結果からコマンドプロンプトアプリを選択します。プロンプトにxcopyコマンドを入力または貼り付け、Enterキーを押します。

ファイルの数によっては、処理に数秒から数分かかる場合があります。図Bは、簡単なサンプルコマンドを示しています。

図B

画像: Mark Kaelin/TechRepublic。

xcopyアプリを実行した後、コピー元フォルダとコピー先フォルダを比較すると(図C)、空のフォルダを除いた適切なファイルとフォルダがコピーされていることがわかります。空のフォルダもコピー対象にしたい場合は、/eコマンドにスイッチを追加してください。

図C

画像: Mark Kaelin/TechRepublic。

xcopyコマンドは、もちろんコピー先の場所にもよりますが、インターネットにアクセスできない場合でも動作します。また、xcopyコマンドはフォルダやファイルの数やサイズに制限はなく、コピー指示されたすべてのファイルをコピーします。これは、各作業セッションの終了時にリムーバブルストレージデバイスにドキュメントを保存したい場合など、シャットダウンバッチファイルで使用すると非常に便利なツールです。

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