
CutePDF Writerのような、印刷オプションを使ってPDFファイルを生成できるツールは、ずっと愛用しています。この機能が本当に役立つ場面はたくさんあります。
例えば、私がかつて働いていた会社では、古いLotus Notesデータベースに、多種多様なナレッジベースのコンテンツが保管されていました。すべての情報が今でも役に立つわけではありませんでしたが、社内の人々が価値を認める貴重な情報もいくつかありました。しかし残念なことに、Notesクライアントのエクスポートオプションは使いにくく、エクスポート処理中に元の書式設定の多くが失われてしまい、情報の解読が困難でした。Lotus Notesサーバーを稼働させていた古いハードウェアの寿命が尽きかけていたため、これらの貴重な情報をできるだけ早く取り出すことが非常に重要になりました。この問題を解決するため、私はWindows XPワークステーションにCutePDF Writerをインストールすることを提案しました。そして、貴重な情報をPDFファイルに保存し始めました。
ああ、当時ネイティブの PDF プリンターがあったらどんなに良かっただろう!
幸いなことに、MicrosoftはついにWindows 10にそのような機能を搭載しました。Microsoft Print to PDFと呼ばれるこの機能は、Windows 10のネイティブプリンターとして、古き良きMicrosoft XPS Document Writerのすぐ隣にインストールされています。詳しく見ていきましょう。
PDFに印刷
もちろん、Microsoft Print to PDF機能は、Windows 10の印刷機能を持つすべてのアプリケーションで利用できます。標準のWindowsアプリケーション(図A)またはWindowsストアアプリ(図B)から印刷ダイアログボックスにアクセスし、「Microsoft Print to PDF」オプションを選択するだけです。
図A

Microsoft Print to PDF 機能は、標準の Windows アプリケーションの [印刷] ダイアログ ボックスにあります。
図B

Microsoft Print to PDF 機能は、Windows ストア アプリの [印刷] ダイアログ ボックスにあります。
標準的なWindowsアプリケーションからMicrosoft Print to PDFオプションを選択すると、「印刷出力を名前を付けて保存」という標準的な保存ダイアログボックスが表示されます。ファイル名の入力を求められ、ファイル形式がPDFであることが確認できます(図C)。
図C

標準の Windows アプリケーションでは、PDF のファイル名を入力するよう求められます。
Windows ストア アプリから Microsoft Print to PDF オプションを選択すると、ファイルは自動的にドキュメント フォルダーに保存され、完了するとトーストが表示されます (図 D )。
図D

Windows ストア アプリでは、PDF ファイルが自動的に保存され、完了するとトーストが表示されます。
PDFへの印刷を活用する
PDFへの印刷は一見、ありきたりな作業に思えるかもしれませんが、この機能が非常に役立つ場面は数多くあります。Windows 10ではネイティブで利用できるようになったため、操作も簡単になりました。ここでは、Microsoft Print to PDFオプションを私が活用している場面をいくつかご紹介します。
私の記事を読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、私はHP Stream 7タブレットを所有しており、現在はWindows 10を使用しています。文字通りどこへ行くにも持ち歩いているのですが、ネットワークプリンターにはたいていアクセスできません。スターバックスでパイクプレイス・コーヒーを飲みながら、Microsoft Edgeでネットサーフィンをしていることもあります。後日確認したい情報を見つけたら、Microsoft Print to PDFオプションを使います。
最近、いくつかのWindows 8システムでシステム情報を実行し、それらのシステムのシステムドライバーの詳細情報を収集していました。その作業中に、Windows 8にもMicrosoft Print to PDF機能があればいいのにと思いました。ひらめきが起こり、Windows 10システムに切り替えました。リモートデスクトップを使用し、「ローカルリソース」タブで「プリンター」を選択し、各Windows 8システムに順番に接続してシステム情報を実行しました。次に、Microsoft Print to PDFオプションにアクセスし、情報をWindows 10システムにPDFファイルとして保存しました。(システム情報のリモートコンピューター機能を使うこともできましたが、リモートデスクトップを使用しました。)
長年にわたり、XPSファイルをたくさん集めてきました。XPS形式は使いやすいのですが、一部の文書をPDF形式で保存したいという要望がよくありました。そこで、Windows 10のXPSビューアーアプリでそれらの文書を開き、「印刷」コマンドにアクセスして、「Microsoft Print to PDF」オプションを選択しました。
JPG写真をPDF形式に変換する人はたくさんいますが、その理由は様々ですが、ここでは詳しくは触れません。Microsoft Print to PDFオプションがあれば、サードパーティ製のソリューションを探す必要はもうありません。Windows 10のフォトアプリを起動し、画像を読み込み、「印刷」コマンドにアクセスして、Microsoft Print to PDFオプションを選択するだけです。
あなたの意見は?
Windows 10 の Microsoft Print to PDF オプションについてどう思われますか? PDF ファイルにネイティブで印刷できることが便利だと感じたいくつかの状況についてお話ししました。Windows 10 の Microsoft Print to PDF オプションを実際に使用している、または使用したいとお考えの状況はありますか?下のディスカッションスレッドでご意見をお聞かせください。